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香港向け多言語サイト:hreflang・canonical の確認と制作会社への依頼

SEO戦略

日本語の商品説明は読めるのに、問い合わせボタンの先で繁体字に切り替わる。香港向けページを作ったのに、正規 URL の指定は日本本社のページを向いている。こうした食い違いを防ぐには、翻訳原稿だけでなく、各言語の URL と問い合わせ先を一緒に確認する必要があります。

このガイドは、香港向けサイトを運営する日本企業の担当者と制作会社に向けた確認手順です。中心となる判断は、各ページが誰に、どのサービスを、どの言語で案内するか。その対応関係が決まってから、hreflang と canonical を設定します。

日本語の読者と、日本国内の顧客を分けて考える

以下は設計を説明するための仮定例です。日本本社が香港で法人向けサービスを提供し、日本語で比較する駐在員、繁体字で調べる現地担当者、英語で契約条件を確認する地域統括部門に案内するとします。同じ香港向けサービスでも、読者の言語は一つではありません。

日本語ページだから日本国内向けとは限りません。対応地域、契約する法人、問い合わせ後に使える言語を本文で示します。日本語で受け付けられる範囲が限られる場合は、その範囲も案内します。担当部署は、翻訳の自然さに加えて、料金の通貨、対象サービス、相談先に食い違いがないか確認してください。

URL 対応表を作り、同じ内容の言語版か確かめる

商品やサービスが対応するページを一組にします。サービス詳細と会社トップ、商品ページと関連コラムは、話題が近くても同じ内容の言語版とは扱いません。対応するページがまだない場合は、別のページで穴埋めせず、言語切り替えの案内を調整します。

確認項目日本本社・事業担当が決めること制作担当が残すもの
対象サービス香港で提供できる範囲と対象顧客同じサービスの各言語 URL 一覧
言語と地域日本語全般向けか、特定地域向けか各 URL に対応する言語・地域コード
問い合わせ受付部署、対応言語、必要な情報各ページから相談先までの確認結果
変更時の対応販売終了や提供範囲変更の連絡先影響する言語版と修正担当者

この表はアクセス数の予測ではありません。原稿、実装、営業の間で同じサービスを案内できるかを確かめるためのものです。

hreflang と canonical は別々に照合する

hreflang は同じ内容の言語版・地域版の関係を伝えます。HTML で指定する場合、各ページの head に自分自身と対応ページの絶対 URL を記載し、相互参照を確認します。日本語は ja、香港向け繁体字は zh-Hant-HK など、対象に合うコードを使います。地域を示す HK だけでは指定できません。x-default は一致する言語がない場合の案内先として使えますが、すべてのサイトで必須ではありません。詳しくはGoogle のローカライズ版の指定方法をご覧ください。

canonical は重複・類似する URL の中で優先する URL を伝えるシグナルです。主な本文を翻訳したページを、別言語という理由だけで本社ページへ正規化する必要はありません。各言語版を独立して検索対象にする設計では、まず各ページの自己参照 canonical と、他の指定との整合を確認します。同じ言語で内容がほぼ同じ地域別ページには、別途重複の検討が必要です。Google が選ぶ正規 URL は指定と異なることもあります。正規 URL の指定に関する公式説明も併せて確認してください。

三つの URL で実装を確認する例

次は架空の URL です。いずれも同じ香港向けサービスを説明し、各言語版を検索対象にする設計を想定しています。

  • 日本語:https://example.com/ja/hong-kong-service/
  • 繁体字:https://example.com/zh-hk/hong-kong-service/
  • 英語:https://example.com/en/hong-kong-service/

この場合、日本語版の canonical は日本語版自身を指します。三つのページには同じ三言語の hreflang 一式を入れます。繁体字版から日本語版への参照が欠けていたら、その組み合わせを修正します。英語版が未完成なら、英語の会社トップを代わりに登録するのではなく、実際に対応するページだけで関係を作ります。

ブラウザの言語だけで別の URL に強制転送すると、利用者が必要な版を選べないことがあります。言語切り替えリンクを用意し、各 URL に直接アクセスできるか確認します。Google の多地域・多言語サイトの管理ガイドでも、言語ごとの URL と利用者が選べるリンクが案内されています。

制作会社から受け取る確認結果

「タグを追加しました」だけでは、対象ページに反映されたか判断できません。次の結果を URL ごとに受け取ると、修正内容を確認できます。

  1. ページの状態:最終 URL が正常に表示され、意図しない転送や noindex、クロールのブロックがないか。
  2. HTML の指定:canonical が一つで、対応表と一致するか。hreflang に自己参照と戻りの参照があるか。
  3. 他の入口:サイトマップと内部リンクが、検索対象にしたい URL を案内しているか。
  4. 読者の操作:言語切り替えが同じサービスへ移動するか。問い合わせ先、入力説明、送信後の案内まで実際に確認したか。
  5. 検索側の確認:Search Console の URL 検査で、取得済みの状態と Google が選択した正規 URL を確認する。結果の取得時点も記録する。

本番フォームの送信確認は運営者と手順を決めて行います。コード上のリンク確認だけで送信成功と判定しないでください。また、実装直後の修正が検索側にすぐ反映されるとは限らず、正しい指定もインデックス登録や順位を保証しません。

修正後、何を見ればよいか

まず変更前後の HTML と URL の状態を比較し、その後に検索側の処理状況を見ます。検索パフォーマンスはページ、国、検索語句を同じ期間・条件で比較してください。Search Console の国は閲覧者の所在地を示す区分で、使用言語を直接示すものではありません。表示回数が少ない段階では、順位の変化を修正の効果と断定せず、問い合わせ経路の確認結果も分けて記録します。

よくある質問

香港の日本語読者には ja-JP を指定しますか?

ja-JP は日本の日本語ユーザー向けの指定です。日本語を読む人全般に案内するページなら ja を検討します。ページの言語とサービスの提供地域を混同せず、実際に用意している地域別の内容に合わせます。

日本語版だけの記事にも他言語の hreflang が必要ですか?

対応する別言語版がなければ、無理に他の URL を指定する必要はありません。関連するサービスや記事は通常のリンクで案内できます。

翻訳を直せば canonical の問題も解決しますか?

原稿の修正と HTML の指定は別の作業です。CMS やテンプレートが出力する canonical、言語版の対応、転送設定も確認します。Google SEO 全体の進め方はGoogle 検索 SEO の基礎をご覧ください。

香港向けの多言語サイトについて相談する

相談の際は、各言語の代表 URL、対象サービス、香港側と日本側の修正担当者、困っている画面や検索結果をまとめてください。Search Console の共有可否と、希望する問い合わせの流れも分かると、調査と実装の分担を決めやすくなります。パスワードを送る必要はありません。

SEO 支援の範囲と成果物を確認し、対象 URL を添えて YUSIHK に相談することができます。調査、原稿修正、実装、翻訳のどこまで依頼するかは、見積もり時に確認してください。